[修理]
2024年08月12日
オーダー仏壇リメイク&彫刻欄間とCNCルータ
お盆休みということで今回は仏壇関係の部材のことでも。もしお盆休み暇なら仏壇の歴史について去年書いた家に仏壇は必要かと仏壇と神棚は何に拝んでいるのか書いたメモの仏壇神棚メモもどうぞ。両方とも持論ですが。
和室や仏壇の欄間には組子や彫刻がついているものがありますね。彫刻欄間というのは木を削って作るのでデザインから含めるとかなり時間がかかります。作り方も木彫りはリスクがあって、作っているところは地道な作業を一日中。それを毎日なので好きなだけでは務まらないとわかる仕事。金額的には20万から60万円位じゃないかなと思いますが、正直この金額で採算合うんだろうかと他人事ながら少し心配になります。
手彫りをサポートするものとして産業用の工作機械であるCNCルータというコンピューター制御で精密切削する機械が一般的にあるので、ある程度の彫刻欄間は機械で製作ができ、そのため手掘りの場合は難易度が高い加工や木の形を生かしたようなものが必要になってきます。デザインからしなくてはいけないので作家ですね。
全工程手彫り。全工程CNCルータ。一部ルーターやレーザー等使用で仕上げ手彫りとか色々考えられますが最近は日本の骨董品は海外の人に人気だそうなので手彫りは将来性はあると思っています。
というわけで特注家具解説です。
特注の仏壇の内部写真ですね。主要材オーク ウレタン着色塗装 LEDダウンライト
壁に埋め込んでいるご仏壇。上部はお客様手持ちの彫刻欄間で中央が家紋の「丸に五三の桐」ということで桐に鳳凰なので両側は鳳凰ですね。その奥はLEDのダウンライトに換気扇がつきます。
背面は金箔のシート貼。須弥壇はコンセントと両引戸がついています。
まだはめていませんが手前の引戸部分は四枚でクリーニングし、ガラス部分は新規に再製作したものがつく予定です。
以上解説でした。