BLOG

[修理]

2024年07月15日

ツヤツヤした塗装を修理しなかった話と石が死ぬと言われた話1/2

今回はちょっと引っ越しのお手伝いの時に起こった話でも。
あ ちゃんと仕事の話なんですけどね。

ご高齢になったため便利な場所にお引っ越しになり既存のものを一部作り直して引っ越し先でも使いたいということでお手伝いさせていただきました。

で、問題になった(なってない)家具がこちらなのですが
tenji 靄がかかったように白っぽくなってしまったのでデザイン変えるついでに再塗装を頼まれたのですが…無理なんですよね… 出来なくはないのですが作り直した方がかなり安く仕上がります。それぐらい剥がすのに手間と時間がかかる塗装です。

でも新しく作り直すなら価値が無いので思い出としてこのまま使用することになりました。

この塗装はたまに聞かれることがあるんですよね。

まずどこの家具屋さんの商品かなのですが、ピアノでおなじみのヤマハさんの家具部門ですね。もう無くなりましたが。
そして塗装は通称ピアノ塗装。鏡面仕上塗装とも呼ばれますがまあお客様にはどうでもいい話。
ピアノみたいなツヤツヤにした塗装です。

どちらにしろ個人的にはヤマハさんが家具部門なくなったのはこのクレームのせいもあると思っています。

この白くなった現象は「塗装かぶり」と言われます。すぐ白くなる場合高温高湿の場所で塗装するとすぐ起こります。
詳しく実験したわけではないのでわかりませんが現場塗装中にこの条件で失敗したことが2度あります。2度目は「学べよ…」と自分つっこみしました。梅雨時期と台風時期でした。
もう一つは時間が経ってから出てくるもの。今回のものですね。

原因はおそらく水滴が塗装と家具の間に挟まったせいか水分と塗料が反応して塗料成分が析出したものではないかと言われています。

結果的には塗装の外だけではなく内か塗料変質なので、対応策は一度塗料を全て剥離してから再塗装となります。

次回7/22続きます。

ブログ記事一覧

【カテゴリーリスト】

PageTop

  • 神田特注家具
  • お問合せ