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[特注家具 東京]

2024年12月16日

桐オーダー眼鏡収納ケース&(ウルトラ)スエード

特注家具
引出 主要材内装用桐 スライドレール ウルトラスエード 
眼鏡の収納ケースですね。珍しい。個人的には一つの目的で作られたものは好きです。
通常のクローゼットの一部を眼鏡収納用の引出に改修しました。
天板は側板と同じ色の化粧板。引出の前板と内箱は内装用の桐を使用しています。スライドレールは側面付け用のステンレススライドレール。ハンドルもステンレスですね。眼鏡収納本体は下地に東レのウルトラスエードを貼り込んであります。

以上解説でした。

今回はスエードと合皮についてでもちょっと書いていきたいと思います。スエードは革素材で通常は革の外側を表面に使うのですが内側を表面に使っているものですね。手触りと通気性がよくカラーバリエーションが豊富で高級感もあり実際高額になります。デメリットは水に弱く毎月のお手入れが必要です。

まあ家具の話ですと修理で呼ばれた際に椅子やソファの張地で見ることが多いですがお話しお聞きするとメンテナンスしている方はいないと言っていいかと思います。
ちなみにメンテナンスはブラッシング、スエード用クリーナーでの掃除、乾拭き、乾燥、防水スプレーになります。面倒ですね。

というわけで家具で使用されているのは合成皮革でのスエード調の生地が一般的です。欠点は本物の革ではないということですね。ちなみに本革と最高の合皮では価格と品質については合皮の方が上で、メンテナンスは基本的には必要ありません。
今回使用したのは東レさんのウルトラスエード。東レといえばスエード調生地ではエクセーヌが有名ですがこちらはうちでは椅子などにも使います。

ちなみに特注でメンテナンスフリーの本革を作っているところがあるのですが、その場合は全体のデザインが決まってからクッションの大きさと素材、全体の色を合うように革のサイズと種類など革量の計算するため計算的には歩留まりが悪くなったりします。本物の革を使うので。お客様には「このサイズ全部だと5頭分ですね」というと「頭といわれると可哀想になってくる」と言われたりもします。お気持ちはわかりますが、もともと食肉用の革しか使用しないので、革製品用でないなら医療用、化粧品用など別のことに使われるだけであまり気にしなくてもいいと思いますけどね。ビニール張地よりサステナブルと考える人もいます。

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